レイプなどの性暴力被害後のPTSD、どう立ち直る?

性暴力被害後のPTSD

昨今では、セクハラや性暴力に遭い、退職に追い込まれる女性が後を絶ちません。

性暴力直後は、パニックや混乱状態、PTSD(トラウマ)に陥りやすく、心身共にケアが必要となってきます。心身共に回復しないうちから、周りが就職、就職と追い立てると、余計に本人を追い詰めます。

また、ああすればよかったのにとか、こうすればよかったのになどと言われる方がいらっしゃいますが、性暴力を受けた当事者はその時すごく恐い思いをしています。恐くて動けない、声が上げられないなどということも普通にあります。

また、警察に行くと事情聴取があり、性暴力の実際について色々と聞かれ、嫌な思い出がフラッシュバックしてしまうことがあります。性暴力担当課のようなものがあり、女性が担当するのであればまだよいのですが、不運にも男性の担当者であれば、興味津々な感じで聞かれます。
(悲しいかな、男の性ですね)

まずは自分を追い詰める人・物・事を避け、婦人科を受診しましょう。
性暴力被害者支援センターに付随の婦人科なら、なおベターです。
話も聞いてもらえます。 (大阪であれば、SACHICOなど)

この記事では、実際に性暴力に遭った筆者が聞いて救われた言葉を紹介します。


レイプされたからと言って汚れているわけではない

性暴力を受けた経験がある筆者は、ずっと自分が汚れてしまったと思い自分を責める日がありました。自分は汚い人間。汚れた人間。そんな風に思い、お風呂などで自分の体を見るのも苦痛な時期がありました。性暴力を受けた人は少なからずこんな気持ちを抱くようです。

そんな時に勇気づけられた言葉があります。

性暴力を受けたからといってあなたの身体も心も汚れていません。
人体を構成する原子は絶えず入れ替わり、生理が来れば古い子宮内膜は体外に排出されます。
人体は古いものを排出して入れ替わり絶えず新しい体になっています。
被害に遭った時の身体からどんどん新しく変わっていきます。
ぱーぷるラボ様より

初めてこの文章を見たとき、目からウロコが落ちました。

そうです!毎月の生理もありますし、人間には新陳代謝という細胞の生まれ変わり機能があるのでした。それならば、私ももう生まれ変わった体なんだ!とハッキリと自信が持てたのです。

婦人科で検査もしましたし、時間も経っていますし、生理と新陳代謝で私の体はもうきれい!


あなたは悪くない

性暴力支援者センターのポスターか何かに書いてあった言葉です。

性暴力を受けた人は、多かれ、少なかれ、自分が悪かったのではないかと自責の念に駆られることがあります。

また、世間でも、格好が露出度の高いものだったのではないか、隙があったのではないかと言われることがあります。

でも、多くの被害者は普通の服装ですし、私も被害に遭ったときはパンツスーツでした。

隙があるかどうかですが、多くの被害者は普通にしています。
隙がとか言えば、他の周りの人もどうでしょうか?
周囲を絶えず警戒し、緊張を張り巡らせているような人なんてそういませんよね。

実際、被害者は悪くないのだと、自責の念が消えていったのでした。



PTSDを乗り越える

PTSDを乗り越えるなんて書いてしまいましたが、PTSDの出方や克服のしかたには個人差があるので私が偉そうなことは言えません。
ただ、私がどのように克服し、今を生きているかは話すことができます。

起こってしまったことは、記憶から消そうとしてもそう消えるものではありません。
性暴力加害者から傷つけられた心の傷は一生消えることはないでしょう。

しかし、いつまでも加害者を恨んでいたり、悲しんでいても何も始まりません。
特に恨むという感情は自他共に傷つける感情なので、できるだけ早く手放した方がよいでしょう。

性暴力を受けて泣き寝入りなのかと思われるかもしれませんが、裁判などの報復行為はお互いに傷つくことであります。さらに性暴力は密室で行われるため立証が難しく、敗訴する可能性も高いのです。また、凄まじい労力と費用を費やして勝ったとしてもせいぜい300万。一生生きていけるだけのお金ではありません。

大切なのは過去ではなく今後であり、今後どのようにしたいのかが大切だと思いました。

そこで私はこのように行動しました。

・性暴力支援者センター付随の婦人科で検査を受け安全確認
※しんどくても気力がなくてもまずは安全確認をする必要があります。
・被害直後は無理をして動こうとしない
・少し気力が戻ってきたら散歩に出かける
・もう少し気力が戻ってきたら好きなことをしてみる

早くPTSDを克服せねばと焦ってもすぐには回復しないので、少しずつ浮上させていきました。
また、PTSDだからと何かをあきらめる言い訳も作りたくなかったので、必要以上にPTSDを問題視しないようにしました。

PTSD(トラウマ)はいわば防御反応。
自分を心と体を守る防御反応だと思うようにしました。


レイプ被害者のご家族様へ

家族がレイプに遭い、さぞかし悔しい思いをしていらっしゃることでしょう。

そして加害者を許せない、何とかして罰してやりたい、復讐したいなどと思うかもしれません。
恨みの気持ちもあると思います。

しかしレイプを受けた本人の気持ちをよく聞いてあげて下さい。
レイプされた人は相手に復讐することよりも、ただ穏やかに暮したいと思っているかもしれません。2度と被害に遭わないこと、穏やかに生きることを望んでいるかもしれません。

だとしたらいつまでも加害者を恨んでいてもレイプされた本人の気持ちは癒えることはありません。もちろん復讐したい、してほしいという方もいらっしゃると思いますが、復讐したらそれだけの何かが返ってきます。

大切なのは、レイプされた本人の気持ちに寄りそってあげることです。
本人が話そうとしたら、よく話を聞いてあげて下さいね。


性暴力後のPTSD まとめ

・性暴力を受けたからといって身体や心が汚れるわけではない。
人間の細胞や子宮内膜は絶えず新しく生まれ変わります。
(ただ、レイプ直後は検査をお忘れなく!)

・性暴力被害者に非はありません。
自分を責める必要はないのです。

・PTSDは焦らずゆっくり克服していこう。
焦っても何もいいことはありません。
ゆっくり自分のペースで回復していきましょう。
1人では難しい場合は信頼できる心療内科の先生に相談してみましょう。

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