自律神経失調症からくるうつ病

自律神経失調症からのうつ病

自律神経失調症とうつ病の違い

ストレス

自律神経失調症とうつ病は、一般的には分けて考えられています。
どちらもストレスが原因ですが以下のような違いがあります。

自律神経失調症は自律神経の切り替えがうまくいかず様々な不調が現れている状態です。
うつ病は脳の神経伝達物質の不調と考えられています。

しかし現在、自律神経失調症からうつ病を併発するケースが増えています。
仕事のストレスで自律神経が乱れ、仕事の後も緊張が続き、不眠に陥り、疲れ切っていても、無理して働かざるを得ないケースが多いからです。
というかほとんどですね。


自律神経失調症とは?

不眠

自律神経失調症とは、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、体の機能が低下し、下痢や不眠、嘔吐など様々な不調が出てくる状態です。

胃や腸などの器官の働きは、自律神経がコントロールしています。それがずっと交感神経が優位な緊張モードが続くと、体の各器官が正常に働かなくなります

・腸に影響が出れば下痢や便秘。
・胃に影響が出れば食欲不振や嘔吐。
・腎臓に影響が出れば頻尿。
・心臓に影響が出れば高血圧。
・肺に影響が出れば息苦しさからの過呼吸。
・毛髪組織に影響が出れば円形脱毛症。
・肌に影響が出ればニキビや肌荒れなど。

どこに症状が現れるかは人様々で、複数の症状が出る場合が多い傾向です。

また、ずっと交感神経優位の緊張モードが続くので、不眠が続いた結果、体力の低下や思考力・記憶力の低下を招き、気がついたらうつ病にもなっていたというケースもよくあるパターンです。



自律神経失調症の原因

仕事疲れ

交感神経は仕事モード。緊張モード。オンの状態です。
副交感神経は休息モード。リラックスモード。オフの状態です。

よくオンとオフの切り替えがうまくいかないということを聞きます。
仕事の後になかなか緊張がほぐれず、休息モードに入れないという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

交感神経(オン)から副交感神経(オフ)に切り替わらない原因は、仕事のことが頭から離れない、仕事が辛い、不安などのストレスが代表的なものです。
しかし夜にスマホでゲームをする人や情報収集をする人、仕事のための勉強もしくは仕事そのものをする人、考え事をする人も副交感神経(オフ)への切り替えがうまくいかないことがあります。

交感神経優位状態(仕事モード)が続く場合、仕事が終わっても緊張している状態が続きます。
緊張モードが続くと不眠などから体力が低下していきます。

その結果、胃や腸など様々な器官に不調をもたらし、さらに体力が削られていきます。
重症化すると体がだるい、動けない、不眠が続く、小さなミスを連発するなど生活に支障をきたすようになります。


自律神経失調症とうつ病の併発

悲しい

上記のことから自律神経失調症からうつ病を併発するケースも多い傾向です。
よくうつ病は仮病とか甘えとか心ないことを言う人がいらっしゃいますが、脳の神経伝達物質の不調からくるれっきとした病気です。

セロトニン(精神の安定)、ノルアドレナリン(やる気)、ドーパミン(楽しい)が不足し、意欲の低下や精神不安定、緊張が続く、何をやっても楽しくないというような不調が現れます。

特に仕事のストレスがひどい→仕事の後も緊張(自律神経の乱れ)→不眠・だるい(自律神経失調症)→ミスを連発(脳にも影響が出た)→自分を責める・辛い、悲しい(うつ病)
→思考力・判断力低下→さらにミスを重ねる→仕事のストレス…という悪循環がよくみられます。

それに持ってきて食欲がない、体にい食事を作る気力がないというような状態まで追い込まれると、栄養不足により症状は悪化していきます。気がつけば重度のうつ病になっていたということもあるので、できるだけ早く対処したいものです。



自律神経を整えるには

伸び

自律神経を整えるには、オフの時に副交感神経を優位にする必要があります。
自律神経は意識的にコントロールすることはできませんが、以下の対策を施すことで整えやすくなります。

・深呼吸をする
一旦息を吐きだします。次に鼻から息を吸って数秒止めて息を吐きます
この深呼吸を寝る前などに行うとよいでしょう。

・湯船に10~20分浸かる
1日の疲れや緊張をほぐすには入浴が効果的。
10~20分湯船に浸かることで、全身の筋肉を緩め、緊張をほぐします。

・朝日を浴びる
朝日を浴びると前向きな気持ちを誘発し、精神を安定させます。
また、朝起きて夜眠るというサイクルに戻す効果があります。

・適度な運動を行う
筋肉を動かすことで緊張の緩和ができます。
また、脳に程よい刺激を与え気分転換になります。
散歩をしたり、仕事の2時間おきくらいに伸びをするのもよいでしょう。

・バランスのよい食事
食事で体を整えることで、心も整いやすくなります。
栄養素の中にはストレスの軽減や精神の安定に貢献するものもありますが、各栄養素は影響しあって吸収しているので、肉・魚・野菜・果物・豆類などバランスよく食事をとりましょう。
筆者は緑黄色野菜のかぼちゃをよく食べますが、抗酸化作用が強いのでストレス対策にもなっています。

・寝る前1時間はなるべくスマホやタブレットをオフ
寝る前にスマホやタブレット、パソコンをすると光で目が覚めてしまいます。
また、スマホでゲームや情報収集をしたり、パソコンで仕事をすることは脳を活性化させ交感神経を優位にさせることなので、できる範囲内で控えましょう。


慢性化・重症化している場合は

医者に相談

自律神経失調症が慢性化している場合やすでに抑うつ状態になっている場合は、上記の対策を行ってもなかなか効果が出ないことがあります。
その場合は医療機関を頼ってもよいでしょう。

不眠で悩んでいる場合は、心療内科もしくはメンタルクリニックを受診し、事情を話せば、睡眠薬をもらうことができます。うつ病を併発している時は、適切なお薬も処方してもらえます。

この睡眠薬でまず睡眠のリズムを作ることから始めましょう。
体力が回復してきたら運動や散歩などの対策も行えるようになり、元の生活に戻りやすくなります。

ただ、注意してほしいのが睡眠薬はやめるタイミングが重要
睡眠薬を長期に渡って服用すると慣れて効かなくなったり、依存症になることがあります。
減薬の方法や断薬のタイミングは人によって違うので主治医に相談するとよいでしょう。


楽しい・嬉しいストレスでも要注意!

アイデア

ストレスは仕事で辛い、苦しい、悲しい、不安などが代表例とされていますが、実は楽しい、嬉しいといったストレスでも不調が現れることがあります。

私は夜中によく楽しいことがパッと思い浮かぶことがあります。それについて深く考えているうちにもっと楽しくなります。
ああしたらきっと面白い。こうしたらもっと楽しい。
などと考えているうちに眠れなくなることもあります。

また、難しい仕事が成功して嬉しい、夜中にいいアイデアが浮かんだという時も眠れないことがあります。すると睡眠不足で翌日がしんどいです。

これもある意味自律神経の乱れです。
夜中に副交感神経モードから交感神経モードに戻ってしまった例。
連日で続くとかなり体に応えるし、仕事の効率も落ちるので、上記の対策で気持ちを落ち着けるようにしています。


自律神経失調症からのうつ まとめ

・自律神経失調症とうつ病は併発しやすい

・どちらもストレスが原因で自律神経失調症の不眠から始まることがよくある

・副交感神経を優位にするには、深呼吸や入浴、朝日を浴びるなどの対策がある

・慢性化もしくは重症化した場合は心療内科を受診する

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