就活でうつ・自殺未遂をした体験談

就活うつ・就活自殺未遂体験談

厚生労働省の統計を見てみると若者(20代)の死因の第1位は自殺となっています。
そしてその自殺の動機は以下のようになります。

絶望

自殺動機上位にあるもの
1位:うつ
2位:その他精神疾患
3位:統合失調症
4位:仕事疲れ
5位:失恋
6位:職場の人間関係
7位:就職失敗
8位:進路に関する悩み
9位:生活苦

うつの原因も様々ですが、職場の悩み、仕事の悩み、進路の悩み、就活うつも多いものと思われます。

実は私も就活でうつになり、自殺を考えたことがあります。
就活自殺は未遂に終わりましたが、その時のことを思い出すと背筋が凍る思いです。


やる気さえ出ない就活

やる気がない

私が大学3~4年生の頃。

周りは就活で一生懸命。
大企業に入るぞ!やりたい仕事をやるぞ!と夢をもって意気込む人も多ければ、どこかへ入り込めばいいやという人も。

そんな中、私は就活自体にやる気が出ませんでした。
就活と聞いただけで憂鬱になるほどものすごく苦でした。

そもそも就職に興味が持てませんでした。
もっと言えば、働くことに興味がなかった。
正直、生活に必要なお金が得られて自分ができることならどこでもいい。
だから正社員でなくてもパートなどの非正規雇用でもいいと思っていました。

でもその頃の私は人間嫌いで人に会うのが苦でした。
だから人と必ず接しなければならない就活は苦痛で、パートの面接でさえハードルが高かったのです。

就活をせねば、せねばと思うほど苦しくなり、ついにはうつのようになってしまいました。

今振り返ってみれば、大学以前を含めた学生時代、もっと人と関わったり、話したりしておけばよかったと思います。

お友達と遊んだり、旅行やイベントなど団体行動に参加してみたり、もっと自分から積極的に人とかかわる練習をしておけばよかったのだと思うのです。

勉強さえしておけば十分と思っていた学生時代。
でもそれだけでは足りなかったのです。

人と接し、人と関わる練習も必要だったのです。
自分からお友達やクラスメイトに話しかけることも必要だったのです。



面接はおろか電話をかけるのも高いハードル

大学4年生にもなると、周りは次々と内定を得ていきます。
積極的に何社も面接を受ければ、たいていはどれかが当たります。

私の場合はすでに面接を受ける前から足がすくんでいる状態でした。
面接がこわい。人に会うのがこわい。いや電話さえキツイ。
そもそも対人恐怖症や引っ込み思案だと面接に行くことはおろか、電話さえハードルが高いのです。

だからいっぱいの勇気を振り絞って就職試験を受けたのはたった3社くらい。
アルバイトも入れると5社くらいになります。

現代は、メールやホームページのフォームから応募できるようになっていて便利ですが、それでも面接というものは避けて通れず、対人恐怖症にとって高いハードルとなっています。それでもパートの中には面接なしというところもあり、正規雇用にこだわらなければ以前よりはハードルが低くなっているのかもしれません。


就活うつから就活自殺に

もちろん人前でおどおどしながらの面接なんてうまくいくわけがありません。
しかもその時は面接のやり方も知らずにトンチンカンな回答をしたものです。

面接のし方など参考書が出ているので勉強すればできたのですが、当時の私は面接と聞いただけで吐き気がするくらいだったので見るだけでも辛かったのを覚えています(今は平気)。

もちろんこんなことではアルバイトも含めて5社とも全滅。

はい。私も陥りましたよ。就活うつに。
自分には生きている価値がないという思考。
人生に適していないという思考。
誰にも必要とされないという思考。

ついには生きているだけでも周りに迷惑、自分は死ななければならないという危険な思考に陥りました。

就活で自殺をする人は、もう「自分は死ななくてはならない」と思うほどに追い込まれているんです。そこには逃げ場もないんです。

就活うつは甘えだ、身から出た錆だという声も聞こえてきそうですが、それはもう本人が痛いほど分かっていること。彼らに必要なのは批判ではなくて挽回するチャンスです。

「在学中に就職を決めなければならない」「学校を出たらすぐに働け」という社会からの強制。
でなければ「以後、就職しにくくなり、生活しにくくなる」という社会の縛り。
せめて親だけでも事情を分かってくれればよいのですが、私の親は景気のいい時代を生きた世代。
就職ができないなんて想像もつかなかったのです。

私は親に相談することもなく(相談できなかった)、もうこのまま死のうと思い、食事をとらなくなりました。


就活自殺は未遂に終わった

5社(うち2社はアルバイト)とも落ちて、もう生きる気力すらなくなった私。

世の中には20社も落とされている人もいるのに、5社くらいで悩むなよと思われるかもしれませんが、当時の私には5社がやっとだったのです。

食事もとらず横になったまま4~5日が過ぎていたでしょうか。
意識はかなり朦朧としていました。

そんな中、私はパソコンが好きだったのでパソコンだけは毎日開けていました。

どうせろくなメールは来ないだろうと思いながらメールチェックすると、5社のうち1社から入社のお誘いがきていました。
(通知が来なかったので落ちたものと思っていました)

やる気

嬉しかったです。
すごく嬉しかったです。

私はもう死ななくていいんだ。
役立たずの人間じゃないんだ。
この世に必要のない人間じゃないんだ。

そう思うと安心して、その後普通に食事がとれるようになりました。

就活でうつに追い込まれている人に対して「面接で落とされたからと言ってあなたの価値がないわけではない」と慰める方もいらっしゃいます。

しかし言葉より何よりも大事なのは、本人が他者から「必要とされていること」を体験することなのであります。



就活自殺未遂その後

というわけで私の就活自殺は未遂に終わりました。
それとともに就活うつも改善しました。

入った会社は中小企業でしたが、無茶な残業などはなく働けるところでした。
そしてその会社で現在(38歳)も働いております。
大企業や有名企業に入っても過労で倒れたり、人間関係に悩み、退職に追い込まれることを思えば返ってよかったかもしれません(まあ、セクハラはありましたが)。

あの時、絶望を知ったから、今の会社で長く耐えて働くことができた。
今の仕事を大切にすることができたのだと思います。
(まあ、あんなに苦労したのだからここを辞めたらいくところがないっていうのが本音だったのですが。)

振り返れば、あの壮絶な経験(就活うつ・自殺未遂)があってこそ、今の私があるのだと思います。


まずはできるところから始めよう

就活自殺に追い込まれたくなければスキルアップを目指せとか、やりたいことを探そうなどといろいろ言われています。

また学校側も適性検査を実施したり、就活で悩む学生の相談にのったりフォローしています。

それはそれでよいと思います。

しかし学校を出ただけでは「何がやりたいのか」「何ができるのか」なんて分かるわけがありません。 分かったとしてもアルバイトやインターンがきっかけだったりします。

内向的で引っ込み思案な人間、対人恐怖症はアルバイトやインターンさえハードルが高い。

引っ込み思案な方や対人恐怖症の方は、まずは難しいことをゴチャゴチャ考えずに自分にできることをやってみるのもよいかと思います。 何らかの行動をしていれば、道は開けてくるものです。

そして学生の間は、勉強だけに偏らず人と関わること集団で行動してみることも大切な経験だと思った次第です。大人になるほど難しくなっていくのでできれば子どものうちから身につけておきたいものですね。


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